さらば「手打ち」

ゴルフの進歩

手上げの弊害

言い尽くされていることではあるが、コースでショットが乱れるのは体が止まって手が暴れているためである。前日までは練習場で良いショットを連発していて、今日こそ70台と入れ込んでいる日や、ラウンド当日の朝にアプローチとパターだけしか練習できなかった日などに体が止まって手打ちになる傾向がある。ボールが曲がり始めると、ますます体を止めて手の操作で方向性を良くしようという心理が働く結果、無間地獄に陥ってしまう。

手を使ってバックスイングをすると、どこまでも上がってしまうためにオーバースイングやギッタンバッコンになる。トップが一定しないためダウンでボールに合わせるという操作が必要になり振り切れなくなる。またグリップの位置が高くなるためコックを感じることができない。飛ばないし曲がるし、ひどい時はまともに当たらないという結果になる。バックスイングは必ず腰の回転から最後に胸を回す意識で行う。グリップの位置をコントロールしてコックを感じて、シャフトのしなりを利用してヘッドを加速する意識が大切。

* アプローチの場合はダウンは腰を使うがバックは肩の回転で行うので、直前にそればかり練習し過ぎると、通常のショットの時にバックで腰を入れることを忘れてしまうためである。

* 自分の筋力を目一杯使って鉄棒を振った時と、軽量でしなる棒状の物を振った時を想像してみると理解できるが、ドライバーの飛ばしにはシャフトのしなりが働いていることが理解できる。飛ばすためには、体の動きとグリップの動きをコントロールしシャフトの動きを邪魔しないことである。